革靴でありながら軽やか印象で、オフシーンで活躍するローファー。
近年ではビジネスシーンでも活躍の場を広げています。
今記事では、日本を代表する大手革靴ブランドであるリーガルの定番ローファーを紹介しています。
今記事を読むことで、それぞれのローファーの特徴と、メリット・デメリットについて分かりやすく理解することができますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
リーガルの定番ローファー5選
ここからはリーガルの定番ローファーのメリット・デメリットについて解説します。
一口にローファーと言っても、幅広いバリエーションがあり、それぞれおすすめの用途についても解説しているため、ぜひ用途に合うローファーをチョイスしてみてください。
2177
出典:アマゾンHP
モデル名 | 2177 |
アッパー素材 | ガラスレザー |
ソール | ラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
定価 | 27,500円(税込) |
2177はリーガルのローファーを語る上で欠かせない定番モデルです。
1971年に発売以来、50年以上にわたってロングセラーを誇っています。
日本では2177 が発売されてから、「ローファー」という呼称が定着していったというエピソードもあるほど、日本のローファーの普及に一役買っています。
デザインはアメリカンクラシックなコインローファーです。
サドルの両端が立体的なビーフロールというディティールがあることで、カジュアルな印象のデザインとなっています。
2177のメリット
2177のメリットは使い勝手の良さです。
ガラスレザーにラバーソールと、雨に強く、手入れも簡単です。
ブラッシングや布で拭くだけで簡単にツヤがでます。
ビーフロールのあるカジュアルな仕様なため、カジュアルシーン全般で活躍します。
ローファーのなかではカジュアルですが、スニーカーよりはドレッシーな印象のため、レザーシューズ特有の品をコーデにプラスできます。
堅牢で手間の掛かるグッドイヤーウェルト製法を採用しながら2万円代後半というコストパフォーマンスの高さも魅力です。
グッドイヤーウェルト製法は数回の靴底の張り替え修理をすることが可能な製法で、手入れをしながら10年以上履けることもある製法です。
履き始めは硬い履き心地ですが、長い時間を掛けて履き慣らしていくことで、その人の足に合った形にインソールのコルクが沈み込み、快適なフィット感を得ることができます。
まとめるとグッドイヤーウェルト製法を用いたクラシカルでカジュアルなローファーを、3万円以下の高コスパで欲しい人におすすめです。
2177のデメリット
逆にデメリットを挙げると、カジュアル用のローファーのため、ビジネスシーンとは相性が良くないです。
2177は丸みを帯びたフォルムに、ビーフロールのカジュアルな仕様のため、スーツなどには合いづらいです。
またガラス革は雨に強く手入れも簡単というメリットがありますが、本革と比較すると風合いに劣り、経年変化を楽しみづらいというデメリットがあります。
ガラス革は革に樹脂加工を施しているという性質上、ヒビ割れを起こしやすいという性質もあります。
そのため、グッドイヤーウェルト製法ではありますが、長年愛用することは難しいかもしれません。
汎用性の高い2177ですが、用途によっては適さないシーンがあります。
12VRBF
出典:アマゾンHP
モデル名 | 12VRBF |
アッパー素材 | スコッチガードレザー |
ソール | ラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
定価 | 30,800円(税込) |
12VRBFは端正な雰囲気が特徴のタッセルローファーです。
タッセルローファーは、名前の通りタッセル(房飾り)が付いたデザインが特徴のローファーです。
カジュアルな革靴であるローファーの中では、最もドレッシーとされています。
アメリカでは「弁護士の靴」と呼ばれ、ビジネスシーンでも広く愛用されています。
12VRBFはリーガルが展開するタッセルローファーの中でも、ベーシックなデザインであることが特徴です。
丸みを帯びたシルエットに、ロングノーズ過ぎないノーズ(長さ)となっています。
以下でメリット・デメリットについて解説します。
12VRBFのメリット
12VRBFのメリットはそのドレッシーさです。
ローファーでありながら、スーツに合わせてビジネスシーンでも活躍します。
またストレートチップなどのドレスシューズと比較すると、カジュアルな雰囲気のため、ビジカジシーンにも最適なシューズといえます。
出典:アマゾンHP
スエードレザーも展開されています。
スエードはスムースレザーと比較すると、柔らかく独特なリラックス感があることが特徴です。
よりカジュアルにタッセルローファーを履き回したい人はスエードのモデルを選ぶことがおすすめです。
また、アッパーには汚れに強いスコッチガードレザーを使用しています。
スコッチガードレザーはスムースレザーのような本革の風合いがありながら、汚れに強く、撥水性に優れた機能性革であることが特徴です。
そのため、キレイめな雰囲気でありながら高い機能性があります。
スエードレザーのモデルもスコッチガードレザーを採用しています。
出典:https://www.regal.co.jp/shop/g/g12VRBF_____B____235/
ラバーソールは滑り止めが付いており、こちらも機能的です。
製法は2177と同様、堅牢なグッドイヤーウェルト製法を採用しています。
ドレッシーかつ、現代生活にマッチした機能性の高さを備えたタッセルローファーが欲しい人におすすめです。
12VRBFのデメリット
12VRBFのデメリットはドレッシーなローファーであるため、カジュアルコーデには、2177のようなコインローファーの方がマッチします。
デニムやチノパンといったカジュアルパンツを中心に合わせたい場合は、コインローファーなどを選ぶ方が良いでしょう。
(リラックスシーンにタッセルローファーはNGということはなく、むしろキレイめな着こなしにはマッチします。)
またグッドイヤーウェルト製法は堅牢で、手入れをしながら長く愛用できることができる製法ですが、履きならしに時間が掛かります。
特に履き始めは硬いため、靴づれが発生する可能性が高いです。
この履きならしの辛さのために、グッドイヤーウェルト製法の靴が完全に馴染む前に、手放してしまう人もいます。
特にローファーは紐によるサイズ調整ができないため、タイトなフィット感となります。
そのため、ローファーの購入前はしっかりと試着をして、足に合うかを試すことが重要です。
JJ17 AL
出典:アマゾンHP
モデル名 | JJ17 AL |
アッパー素材 | スコッチグレインレザー(シボ革) |
ソール | ラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
定価 | 30,800円(税込) |
JJ17 ALはコインローファーにタッセル(房飾り)を付けたようなデザインのローファーです。
12VRBFと比較すると、ややカジュアルな印象となっています。
表情のあるスコッチグレインレザー(シボ革)を採用していることが特徴です。
スコッチグレインレザーは耐久性が高く、スムースレザーと比較すると無骨な雰囲気が魅力のレザーです。
JJ17 ALのメリット
JJ17 ALのメリットは中庸性です。
これまで紹介してきたカジュアルローファーである2177よりもドレッシーで、ドレッシーなタッセルローファーである12VRBFよりはカジュアルです。
そのため、カジュアルからビジカジ用途で幅広く活躍します。
また表情のあるスコッチグレインレザーが好きという人にもおすすめです。
足元からラギットな雰囲気を演出することができます。
耐久性のあるスコッチグレインレザーにラバーソールの組み合わせのため、繊細なドレスシューズと比較すると、ガシガシ履き込んでいくことに向いています。
JJ17 ALのデメリット
デメリットを挙げると、タッセルローファーとしてはカジュアルであることです。
そのため、スーツなどに合わせたビジネススタイルにはマッチしずらいです。
また、スコッチグレインレザーは耐久性の高い革ではありますが、特別雨に強いといった機能性はありません。
なので、雨の日も使いたいという場合はガラスレザーや、防水レザーを使用したシューズの方が向いています。
JE03
出典:アマゾンHP
モデル名 | JE03 |
アッパー素材 | スムースレザー |
ソール | ラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法 |
定価 | 30,800円(税込) |
JE03は華やかなウィングタッセルのデザインのローファーです。
ウィングタッセルは装飾のあるデザインである分、JJ17 ALと同様カジュアルな印象となります。
普通のタッセルローファーよりも、存在感のあるローファーが履きたいという人におすすめです。
JE03のメリット
JE03のメリットは華やかさです。
つま先にウィング(翼)の形状の装飾(生地の切り返し)があることで、存在感がでます。
人と被らないおしゃれなローファーを履きたいと思っている人におすすめです。
グッドイヤーウェルト製法にラバーソールという組み合わせも、他のローファーと同様です。
本格的な革靴なので、手入れをしながら長年愛用することができます。
JE03のデメリット
デメリットとしてはJJ17 ALと同様、タッセルローファーとしてはカジュアルなデザインです。
そのため、ビジネス用途としてはおすすめできません。
またスムースレザーであるので、雨の日の使用には向いていません。
綺麗な状態で長く使って行きたいのであれば、定期的なお手入れも必須です。
手入れなどに手間が掛かる分、エイジングも楽しむことができます。
53DL
出典:アマゾンHP
モデル名 | 53DL |
アッパー素材 | スムースレザー |
ソール | タンクソール |
製法 | セメント製法 |
定価 | 24,200円(税込) |
53DLはロングセラーモデルではないものの、これから新定番となっていくことが期待されるモデルです。
ゴアテックスを搭載しているため、雨の日用のローファーとして活躍します。
アッパーにはエコー社のカウレザーを使用しています。
エコー社はサスティナブルなレザー製品作りをしていることで有名なレザーファクトリーです。
ソールはボリューミーなタンクソールを採用しています。
厚みがありますが、軽量性に優れています。
53DLのメリット
53DLのメリットは機能性の高さです。
クラシカルなデザインながら、ゴアテックスといった現在生活にマッチした機能を備えています。
ボリューミーなタンクソールもファッショナブルに履き回すことに一役買ってくれます。
見た目に反してソフトな履き心地も、スニーカーに履き慣れた人にもおすすめです。
比較的簡素なセメント製法であるため、ゴアテックスを搭載していながら価格も2万円代と高コスパです。
まとめると、現代の都市生活に必要な機能を搭載しながら、クラシカルな顔付きのローファーであることが魅力です。
53DLのデメリット
デメリットとしては、手入れをしながら長く愛用することは難しい製法であることが挙げられます。
セメント製法は直接アッパーとソールを貼り付ける製法であるため、水がソールから染み込んでこないというメリットがありますが、ソールの張り替え修理を行うことができません。
そのためスニーカーのように、ソールがすり減ってしまったら、基本的には使えなくなります。
またボリューミーなタンクソールは、ファッションに役立ちますが、カジュアルな印象になります。
アッパーデザインもシンプルなコインローファーであるため、ビジネス用途には向いていません。
まとめ
革靴でありながら軽快なイメージを与えてくれるローファーは、おしゃれな人は必ず持っているマストアイテムと言っても良い革靴です。 革靴の老舗リーガルでは、多くのローファーが展開されています。 その中でも「2177」は定番モデルとして[…]
リーガルとスコッチグレイン。 どちらも日本を代表する革靴の定番ブランドです。 国内では抜群に知名度が高く価格帯も似ている2社のどちらを買えば良いのか、悩むところですよね。 今記事では革靴が欲しくてヨーロッパにまで行った革靴[…]