Pコートはカジュアルな定番アウターの一角として知られているコートです。
ルーツは船の上での作業をする、船員のために開発されたコートですが、日本では学生に人気で、学生のコートというイメージも定着しています。
今記事では、なぜメンズのPコートがダサいイメージが強いのかという解説と、格好良く着こなすポイントを解説しています。
今記事を読むことで、Pコートの歴史やおすすめのブランドについても知ることができますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Pコートの歴史
出典:https://kawagutufurugichuuko.com/navy-pcoat-50s
Pコートの起源ははっきりとはわかっていませんが、一般的にはオランダやイギリス、アメリカの海軍で使われていたアウターが起源とされています。
寒冷な地域の航海での活動のために着用した、厚手のウール製のコートがPコートとなっていきます。
Pコートの”P”の正確な意味や由来については諸説ありますが、一説には “P” は “Petty Officer”(下士官)や、”Pilot Cloth”(パイロットクロス、厚手のウール生地)などが語源となっている説があります。
デザインとしては、風や寒さから身を守るためのウール生地、ダブルブレステッドのデザインや大きな襟、アンカーボタン(大きなボタン)が特徴です。
Pコートはアメリカ海軍によって採用され、特に第二次世界大戦時に使用されました。
第二次世界大戦後はファッションアイテムとして世界中で愛用されるようになります。
Pコートは時代遅れ!?ダサいと言われる理由
Pコートがダサいと言われる理由については以下になります。
・学生が着るイメージ
・着丈が短く、カジュアルテイストなデザイン
上から順番に解説していきます。
学生が着るイメージ
出典:https://item.rakuten.co.jp/kanko/khs118_m/
Pコートといえば、日本では高校生が着るコートというイメージが強いです。
そのためPコート=子供っぽいというイメージが定着してしまっています。
日本ではPコートは大人が着るとダサいコートのように考えている人もいるかと思いますが、Pコートの歴史から考えると、大人が着用しても問題ありません。
ただ、普通のカジュアルコーデにPコートを合わせると子供っぽく見えてしまう可能性が高いので、後述するポイントを抑えておく必要があります。
着丈が短く、カジュアルテイストなデザイン
出典:アマゾンHP
日本で一般的に人気のPコートは、丈が短いものが人気です。
そのため、着丈の長いコートと比較するとカジュアルな雰囲気となっています。
また、大きなボタンもカジュアルさをプラスしています。
Pコートはチェスターコートやトレンチコートと比較すると、カジュアルな印象が強いコートです。
このPコートをカジュアルコーデに合わせると、着こなし全体がカジュアル過ぎる印象となってしまいます。
まとめると、着丈が短く、カジュアルテイストなPコートをカジュアルコーデに合わせると子供っぽい着こなしとなってしまうので、注意が必要です。
次章で、大人にハマる格好良いPコートの選び方を解説します。
格好良く着こなせるPコートの選び方
ここからは格好良く着こなすことのできるPコートの選び方を解説します。
まず結論から、格好良く着こなせるPコートの選び方のポイントは「着丈の長いものを選ぶ」です。
出典:楽天HP
上述したように、日本では基本的に着丈の短いPコートが人気ですが、それだとカジュアルな印象で大人の男性のアウターとしてはマッチしにくいです。
対して、着丈の長いものになるとクラシカルなコートの印象が強まり、着こなしやすくなります。
もう一点挙げると、カジュアルな印象を強くする大きなボタンは避け、小さいボタンのPコートを選ぶと良いです。
中には金属製のボタンを採用しているモデルもあり、より大人っぽい印象が強くなります。
おすすめのPコートブランド4選
おすすめのPコートブランド4選をご紹介します。
大人が着ても格好良いPコートをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
SEALUP(シーラップ)
出典:アマゾンHP
シーラップは大人にハマるスタイリッシュなPコートが大人気のブランドです。
1935年にミラノで創業した老舗のコート専業メーカーで、一流ブランドのOEM(委託生産)も担ってきました。
“MADE・IN・ITALY“のハイクオリティさと、エレガントさでジャクリーン・ケネディ米国大統領夫人ら多くのセレブリティに愛用されてきました。
Pコートはスポーティさと、身体に沿った曲線美を描くシルエットさが相まって上品なコートとなっています。
カジュアルユースだけでなく、スーツに合わせてビジネスユースでも活躍します。
着こなしの格を上げてくれるエレガントなPコートが欲しい人におすすめです。
Schott(ショット)
出典:アマゾンHP
ショットは1913年にニューヨークで設立されたウェアブランドです。
ライダースジャケットが有名で、代表作の「ワンスター」は名優マーロン・ブランドが映画“乱暴者“で着用したモデルとして知られています。
徹底した品質管理の元で、定番モデルは現在も“MADE・IN・USA“を貫いています。
ライダースの代名詞的なブランドですが、Pコートの定番ブランドとしても知られています。
エレガントで上品なシーラップのPコートと比較して、ショットのPコートは重量感があり質実剛健な雰囲気が特徴です。
肉厚なウールに加えて、裏地にはキルティングが付いている仕様のため防寒性は抜群です。
デザインとしてはダブル仕様でクラシカルなデザインのため、幅広いスタイルに合わせることができます。
質実剛健でクラシカルなPコートが欲しい人におすすめです。
Nigel Cabourn(ナイジェル・ケーボン)
出典:アマゾンHP
ナイジェル・ケーボンは、デザイナーであるナイジェル・ケーボン氏自身の名を冠したイギリスのブランドです。
ナイジェル・ケーボン氏がミリタリーやヴィンテージ、アウトドアを中心としたウェアの有名なコレクターで、自身のヴィンテージコレクションがデザインソースとなっていることもあります。
細やかなところまで拘っており、デザインと機能性を融合させたモデルが多く、トレンドに左右されない高品質な商品を提供しています。
イギリス生産と日本生産の2つのラインがあり、日本にも生産拠点があります。
Pコートは1950年代の英国の沿岸警備隊が採用していたヴィンテージウェアがベースとなっています。
防風、防寒のための大振りなチンストラップが備えられ、風向により左右どちらでも上前を変えることが可能で、機能性とデザイン性を兼ね備えています。
ミリタリー感のある高品質なPコートが欲しい人におすすめです。
nano・universe(ナノ・ユニバース)
出典:アマゾンHP
ナノ・ユニバースは感度の高いトレンドライクなアイテムと、比較的コストパフォーマンスが高いセレクトショップとして人気です。
全国に70店舗以上の店舗があるので、店舗が近くにある人も多いかと思います。
SUPER140’s(細く上質な羊毛)を主原料としたメルトンPコートは、適度な柔らかさと保温力を併せ持っています。
トレンドライクなボックスシルエットでリラックス感があります。
モダンな雰囲気で、コストパフォーマンスが高いPコートが欲しい人におすすめです。
まとめ
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