「ナポレオン獅子の時代」は英雄ナポレオンの皇帝に成り上がるまでを描いた漫画です。
なかでも漢くさい登場人物たちと、名言には心動かされます。
今記事では「ナポレオン獅子の時代」の魅力と名言をご紹介します。
「ナポレオン獅子の時代」とは
出典:BookLive
フランス革命に始まり、イタリア戦役を経て、皇帝への道を駆け進む一人の英雄ナポレオン・ボナパルトの生涯を描く、壮大な英雄譚!! 血みどろ汗の臭いムンムンな一人の「漢」が、獅子のごとく吠える。吼える! フランス近代史重厚ストーリー!! 引用:BookLive
「ナポレオン獅子の時代」はナポレオンがコルシカ島にいた少年期から、軍人として出世街道を駆け上がり皇帝に就任するまでの過程が描かれています。
特に、イタリア遠征編では後にナポレオンの元帥となる将軍たちとの共闘が熱く描かれます。
ナポレオン獅子の時代の魅力
エキセントリックな登場人物たち
「ナポレオン獅子の時代」の大きな魅力の一つはその登場人物たちです。
ナポレオンを筆頭に登場人物はみなムキムキで男性ホルモンが溢れています。
史実からはだいぶ誇張されて書かれた彼らは、エキセントリックかつ欲望に忠実です。
実際に友達にはしたいと思う人はほとんど出てきませんがとにかく魅力的です。
代表的な登場人物をご紹介します。
ナポレオン・ポナパルト
出典:マンガフル
このやく〇の若頭のような風貌の人物が我らがポナパルトです。
ナポレオンといえば最も多くの創作作品に出てくる歴史上の人物ですが、このナポレオンはその中でも、かなり権力欲に憑りつかれています。
作中では弟から、「打算と計算しかない男」と断じられている程です。
しかし、切れる頭と、相手の城を落とさず素通りして進軍をするなどの数々の斬新な作戦をとって勝利を重ねます。
男が惚れる名言の数々も必見です。
ジャン・ランヌ
歴史上でもナポレオンの盟友と名高い将軍(元帥)です。
作中では勇敢なエキセントリック戦士であり、平時は不良士官です。
ナポレオンの皇帝就任後を描いた「覇道進撃」では、チャームポイントのおさげを切るか切らないかでナポレオンと揉めて、元帥なのに先頭切って敵の城に突っ込みます。
勇敢なナポレオンの右腕であり、ヤバい人として描かれてます。
なお、実像とかなり離れているだろっていう歴史上の人物が山ほど出てきますが、ランヌは元帥になったあとも、地元の近所のおばちゃんの家の屋根に石を投げるいたずらをして怒鳴られていたというエピソードが残っています。
子供っぽい純真さと勇敢さは紙一重ということでしょうか…。
アンドレ・マッセナ
出典:twilog
歴史上にも名将として名高いマッセナですが、この人もイっちゃってます。
戦場に愛人を連れてきたり、仲間の物資を盗難したりとやりたい放題です。
しかもこの人に関しては、史実でも女好きで、何度も略奪を行っています。
ナポレオンの元帥たちは叩き上げが多く、旧時代の品行法性な貴族タイプはほとんどいません。
日本の戦国時代がそうであったように、緊急時は道徳から解き放たれた実力主義のなかで勝ち上がっていった漢だけが頂点まで上り詰めたわけです。
歴史の勉強になる
ナポレオンの生涯を追っていく上で歴史の勉強になります。
中でも、画家のゴヤや「サジェスト」の語源となったサド伯爵などの芸術家と歴史の接点を描いている点は面白いです。
またもう一人の主人公「ビクトル」の視点から、一兵卒の視点から悲酸な当時の戦場の様子を知ることができます。
漢なら一生に一度は言ってみたい名言
「ナポレオン獅子の時代」では、漢であれば一度は口にしたい名言の数々があります。
金・女・名誉を求める男たちのなかでも別格な存在、ナポレオンの名言の一部をランキング形式でご紹介します。
第三位
出典:マッコイブログ
将軍に出世した際の名言です。
ナポレオンはコルシカ島の生まれということもあり、生まれを蔑まれました。
20代中盤という異例の若さで出世してもナポレオンの名声を求める気持ちは増大していきます。
まさにナポレオンが皇帝まで駆け上がった源動力がこの一言に凝縮されています。
第二位
出典:はわわにっき
漫画的には「大陸軍(グランダルメ)は地上最強ーーー」の方が有名です。
イタリア遠征方面司令官に就任した際の名言です。
ナポレオンが略奪の許可を暗に取ることで、「乞食軍隊」と呼ばれたイタリア方面軍は活気づきます。
状況はさておき、自分の言葉で何万もの漢たちが熱狂するなんて最高じゃないですか。
こんなことができるのは、今の日本では矢沢か長渕くらいのでしょう。(ちょっと違う気もしますが…)
第一位
出典:bokete
ナポレオンが皇帝即位が決まった最高のシーンでの名言です。
成り上がりきった漢のみが言葉にすることができる言葉。
普通の人はまず生涯こんなシーンはこないでしょう。
ルイ14世の「朕は国家なり」とは全然違いますね。響きもお互いの境遇も。
カニエ・ウエストあたりは大統領になったら「今日から俺がアメリカだ!」って言いそう…
トランプさんは就任時きっとそう思っただろうな(笑)