チャーチはイギリスの名門革靴メーカーの一つであり、長い歴史を誇っています。
ノーサンプトンの革靴ブランドの中でも、チャーチはコンサルやシャノン、ライダーなどのフォーマルからカジュアルまで多くの名作靴が揃っていることが大きな特徴です。
今記事ではその中でも、セミブローグの名作「Diplomat(ディプロマット)」をご紹介します。
今記事を読むことで、ディプロマットのエイジングと、履きならしについて知ることができますので、ぜひ最後まで見てみて下さい。
Church’s(チャーチ)とは
チャーチは革靴の聖地ノーサンプトンに1873年創業した、150年以上の歴史を持つブランドです。
現在は、クラッシックな靴の代表的なブランドとして認知をされていますが、150年の歴史の中で、当時の靴の常識を打ち破ってきたブランドでもあります。
チャーチが創業した当時は、靴に左右差はなく、同じ形をしていました。
今では、当たり前となっていますが、右足用と左足用とで靴を分けて作り始めたのは、チャーチが初めてといわれています。
また、0.5cm単位のハーフサイズのサイズ展開を始めたのもチャーチとされています。
このように現在の靴の常識を作り上げたブランドの一つとしても、靴の歴史に名を刻んでいるブランドです。
現在はプラダグループの傘下となり、クラシックな定番モデルを作り続ける一方で、最先端の流行を取り入れた靴も作っています。
メンズだけでなく、レディースの革靴も展開していて、スタッドを付いた華やかなデザインのモデルなどが人気です。
セミブローグの名作「Diplomat(ディプロマット)」とは
ディプロマットは「外交官」を意味するモデル名です。
イギリスの外交官が、セミブローグの靴を好んで履いていたことからその名が付けられたといわれています。
また、イギリスの人気映画シリーズ007 では、ジェームス・ボンドが履いているシーンが何度もあり、「ジェームス・ボンドの靴」というイメージもあります。
デザインの特徴としては、大きめなブローグ(飾り穴)で、端正なフォルムとブローグを見れば、靴好きな人であればチャーチだと分かります。
その端正なフォルムを形作っているのは、名作ラストを系譜を継いでいる173ラストです。
程よいややロングノーズなシルエットで、トゥも丸みを帯びており、全体的にクラシックな顔立ちとなっています。
ストレートチップの名作「CONSUL(コンサル)」と並んで、ビジネスシューズとして人気の高いチャーチの代表作の一つです。
Diplomat(ディプロマット)の新品時
まずはディプロマットの新品時の状態は以下になります。
正面
横
ソール
サイズは5h(24.5cm)です。
購入したのはノーサンプトンのファクトリーストアで、2017年当時で4万円ほどで購入することができました。
現在日本での定価が16万円を超えていることを考えると激安ですね。
チャーチは、革をどこのタンナーから仕入れているのかを明かしていませんが、マットな質感で良い革であることが写真からも伝わってきます。
ファクトリーストアで購入したアウトレット品なので、写真では目立っていませんが、右足のつま先の飾り穴の一部に傷があります。
新品の状態で見ると少し目立ってはいるものの、定番商品をこんなにお得に手に入れるチャンスはもうないと判断して購入しました。
(履いていれば、小さな傷はすぐにできてしまいますし…)
新品の状態でヴィンテージスチールを装着しました。
グッドイヤーウェルト製法の靴なので、履き始めはソールの返りが悪く、つま先がかなり削れるので付けておいて正解でした。
履いていたら、すぐに削れてしまうもののレザーソールにブランドロゴが刻印されており、テンションが上がります。
173ラストのバランスの良いフォルムなので、ジャケパンからスーツまで幅広い着こなしに合います。
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Diplomat(ディプロマット)のエイジング
ディプロマットがエイジングした状態は以下になります。
上から
正面
横
後ろ
ソール
踵の削れ具合
購入してから5年以上経過していますが、着用頻度が高くなかったため、まだ修理などはしていません。
ヒールはもう少し履いたら修理が必要そうです。
全体的には綺麗な状態かと思います。
新品時と比較するとエイジングが進んで、底光りするようなツヤが増しています。
革質が良いので、ブラッシングをしただけでも自然なツヤが出ます。
173ラストは丸みを帯びたクラッシックなフォルムのイメージが強いですが、正面やソールからの写真を見ると、土踏まずの部分がくびれていて、フィット感を高めるように設計されていることが分かります。
履いてみた感想としては、履きながら足元を見ると丸くてショートノーズの靴という印象が強く、良い意味で“野暮ったい“フォルムの靴に見えるのですが、遠目から見るとシャープなドレスシューズに見えることもあり、「不思議な靴だなー」と思っています。
また、大味なブローグがディプロマット独特の味があって、履いていて自己満足に浸れます。
個人的にはファティーグパンツに半袖Tシャツのようなカジュアルコーデに、あえてディプロマットを合わせるような着こなしが気に入っていて、カジュアルでも活躍する靴だと思っています。
靴紐は紗乃織靴紐(さのはたくつひも)の丸紐に変更しています。
日本の職人によるハンドメイドの蝋引き靴紐で、切れずに頑丈で、ほどけにくいのでおすすめです。
Diplomat(ディプロマット)の履きならし記録
ディプロマットの履きならしについては、一言で言うと大変です。
チャーチの靴は経験上、履きならしが大変といわれているグッドイヤー靴の中でも特別硬いです。
私の足は浮腫みやすく、ディプロマットを履いて夕方頃になると靴内がパンパンになり、血流の流れが止まるんじゃないかと思うほどきついときもありました。
そして、着用頻度が低かったこともあり、まだ馴染んではいません。
写真を見ると、まだ羽根がだいぶ開いている状態です。
ディプロマットをこれから購入する人は、始めは室内履きや、ゴミ出しなどのちょっとした外出に使って、だんだん慣らしていくことをおすすめします。
同じく173ラストの定番ストレートチップの「コンサル」と比較しても、ブローグ(飾り穴)がある影響か、馴染みにくい印象です。
コンサルのエイジングについては以下の関連記事にまとめています。
こちらの方が着用回数が多いので、経年変化を感じることができるかと思います。
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お気に入りのカッコ良い靴なので、ゆっくりと履きならしていきながら、愛用していきたいと思います。
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まとめ
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